ナパワインクラブ - カリフォルニアワインを楽しむ会


カリフォルニアワインについて

非常に果実味が豊かで存在感のあるカリフォルニアワイン。その美味しさはどこから来るのでしょうか?

世界一ワイン用の葡萄栽培に適した気候

1970年、アメリカの実業家であるジョン・ゴレと、ボルドー出身の醸造家、ベルナール・ポーテは世界最高のワインを造るという目標を掲げ、2年間世界中のワイン産地を探し歩きました。そして辿り着いたのがカリフォルニア。当時無名だったナパバレーのスタッグスリープという地区で、二人はクロ・デュ・ヴァルというワイナリーを始めます。数年後には全米を代表する高評価のワイナリーとなり、1986年にはフランス産を抑えて世界一に選ばれました。

ポーテ氏はなぜ世界最高のワインを造るためにナパの地を選んだのでしょうか?

カリフォルニアは地中海性気候で、夏と秋に雨が少なく日照量が多く葡萄が早期に熟すことに加え、火山性の地質で水はけも良く、また夜間に太平洋から来る霧が十分な涼しさと湿度を与えることで葡萄の実が引き締まるなど、良質なワイン造りに必要な様々な条件が揃っているからです。

ワインの栽培・醸造に関する技術革新の連続

葡萄栽培に適した気候のカリフォルニアではありますが、20世紀中頃までは世界中の温暖な地域で造られている甘いテーブルワインの生産が主で、世界的な評価は決して高くありませんでした。

これが1960年代に入ると、ヨーロッパ系の移民達によってヨーロッパの伝統的なワイン生産の手法が取り入れられ、以来急速にワインの品質や生産効率が向上していきます。

また各地域毎の気候や風土にあった土壌選び、栽培手法、醸造方法の改善においては、カリフォルニア大学デイヴィス校における全米トップレベルの農業技術研究が大きく貢献しています。現在カリフォルニアワインが世界的に高い評価を確立出来たのも、同校の研究成果の賜物と言われています。

更には、各ワイナリーの作り手たちの中には伝統的手法にとらわれず、新しい品種や醸造方法を生み出すべく、絶えず試行錯誤を繰り返す人々が多く見られます。ゴールドラッシュやインターネット革命の発祥の地であるカリフォルニアに集う人々のチャレンジ精神と弛まぬ努力が、良質なワインを生み出す最大の源泉と言えるでしょう。

全米の美食家と料理の鉄人達の集積

美酒あるところに美食あり。美味しいワインが出来るためには自然環境や作り手も重要ですが、それらは美味しいワインを消費する美食家たちが沢山居てこそ成り立つものです。

アメリカは今や世界一のワイン消費大国であり、ジャンクフード漬けの生活とは正反対のグルメ志向のアメリカ人も多数存在します。かつて日本に「料理の鉄人」という番組がありましたが、これがアメリカでは「アイアン・シェフ」として人気番組となり、現地リメイク版は今でも放送を継続中です。

アメリカの美食家達は休暇の度にカリフォルニアのワインカントリーを訪れます。ナパバレーを中心とするワイナリー周辺には世界的にも有名な美味しいレストランが集まっており、全米から腕利きのシェフたちが集まって料理の腕前を競っています。シェフや美食家達は美味しい料理に合わせて美味しいワインを求めますので、ワイン醸造家達に対する要求は徐々に厳しくなり、必然的にワインの品質も向上していったのです。

豪華な風味が魅力のカリフォルニアワインは地域や品種、作り手によって様々な味や特徴を持っています。フォーマルな席でも、カジュアルなパーティーでも、食事のパートナーとしても、食前・食後のカクテルとしても、その楽しみ方は無限大です。是非ナパワインクラブがお届けする厳選されたワインと共に、ご自身に合ったカリフォルニアワインの楽しみ方を見つけてください。

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